2025年6月27日金曜日

初夏:夏草茂り、青葉落つ

しばし続いた雨が止み、曇り空の下、熊本城二の丸広場に出かけ、周囲を見回しながらゆったり散策していると、高校生らしき学生2人がものすごいスピードで私を追い抜いていきました。
夕方になると二の丸広場は練習のため高校生がたくさん集まってきます。

若い世代の元気は羨ましい限りですが、目を別のところに目を向けると夏草の元気よさはそれを上回っているようです。
坪井川沿いでは、ぐんぐんと茂り始めた夏草と戦っている人たちがいました。


城彩苑周辺も夏草を払い、草の山があちこちにできています。

城彩苑から熊本城へと上る階段の横、紫陽花が咲く土手は夏草に覆われています。ここでは、夏草との競争に追いついてないみたいです。

熊本城周辺は非常によく管理されており、非常にきれいです。
それが当たり前ぐらいに思っていましたが、それは当たり前のことではないですね。初夏から夏にかけ夏の力を受けて伸びる草の勢いはすごいはずなので、それ以上に草刈り作業が小まめに行われているということでしょう。
「夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡」と芭蕉が詠みましたが、夏草が刈り取られた跡も戦いがあったことを教えてくれます。


熊本博物館横を歩いていくと、石畳に落ちた青葉をブロワーを使って集める作業を行われていました。
落葉というと秋だと考える間もなく結び付けていましたが、夏場でも結構な落葉がありますね。

広大な熊本城内がいつもきれいなのは極めて人工的。植物で溢れた一見自然物に思える場所も人の手が入った人工物であるから心地よいのでしょう。
そもそも全くの自然の中は危険すぎて、気楽に、無防備な状態で入っていけるはずがありません。