南阿蘇村に南阿蘇Blue Bee Gardenというグランピング施設があります。
散策したわけではありませんが、ここに宿泊した体験が(自然派でない私たちには)非常に新鮮だったので、備忘録として残そうと思います。
10月3日にここに宿泊してきました。初グランピングで、しかも孫たちも一緒だったので少々ドキドキでした。
ゲルに宿泊。真上が明かり取りの窓になっていてその周囲に3つの照明。照明らしい照明はこれだけ。通信状況もあまりよくないので、デジタルデトックスを体験するのによいところでした。テレビもないので、みんなの会話が弾みました。
夕食はバーベキュー。マンション住まいのため、こんなに火が出るシーンを見ることはほとんどありません。孫たちも生まれて一度も見たことがありません。旅行によく行きますが、キャンプなどには行ったことないので。火が上がるのを見て、歓声を上げていました。
人里離れたところなので、人工物の音がほぼしません。自然の音がメインです。
秋の夜長、夜の自然の音と言えば、虫の音(ね)。マンション住まいでは縁のない虫の音を聞きながらの贅沢な秋の夜長でした。ただ、温泉があるので温泉三昧で虫の音どころでもなかったですが。温泉は素晴らしかった(おススメ)。
早めの就寝。
夜になり雨が降り始めたのですが、雨音で目が覚めました。ゲルに降る雨音はよく聞こえます。マンションだと雨が降っているかどうかもわからないので、夜中、ポツポツと聞こえてくる雨音をじっと聞いておりました。
夜になり雨が降り始めたのですが、雨音で目が覚めました。ゲルに降る雨音はよく聞こえます。マンションだと雨が降っているかどうかもわからないので、夜中、ポツポツと聞こえてくる雨音をじっと聞いておりました。
雨音を聞きながらいつのまにか寝てしました。
鳥のさえずりで目が覚めました。
住んでいるマンションでは始発の電車の音で目が覚めます。あるいは車の音。周囲は人工物の音が充満しています。
そうした音が一切ない時、自然の音がこんなに聞こえてくるんですね。感動でした。
鳥のさえずりので目が覚める。よく聞くことですが、自分でそれを体験したときのあの何とも言えない爽やかさは、かなりの感動でした。家内も同じように感じたようです。
鳥のさえずりを聞き、今ではもう古典となりましたが、環境問題についての啓発したレイチェル・カーソンの著作「沈黙の春」(1962年発行)のことを思い出しました。この本の冒頭12頁に
自然は、沈黙した。・・・ 春がきたが、沈黙の春だった。
という有名なフレーズがあります。農薬などの化学物質で環境が破壊された未来を描写したものでした。
その後、世界的に環境問題への取り組みが進み、沈黙の春で描かれた状況には至っていないのはカーソンの功績でしょう。
おかげで、「沈黙」でなく虫や鳥の声がする賑やかな自然の秋を満喫することできました。
グランピングという、ほぼ人工物のお世話になった宿泊でしたが、それでもマンション住まいの私たちにとっては随分と感動できる自然体験でした。
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夕食後、朝食用にいちごジャムを作り、夜に冷やしておきました。朝食時、これをヨーグルトに混ぜて食べましたが、これがまたかなり美味しかった。絶品でした。
南阿蘇Blue Bee Garden。大変、よいところでした。