2024年10月14日月曜日

(えびの市)収穫の終わり

(秋は出かけることが多く、ブログタイトルに違反しておりますが、今回も熊本市外の話題となります)

宮崎県都城市にあるわが母校から見る霧島連山。中央に、神話に登場する霊峰・高千穂峰(たかちほのみね)が高くそびえ立ち、この見事な姿を毎日見ながら多感だった10代後半の学生時代を過ごしました。
手前に一直線に見えるのは建設中の都城志布志道路。母校に入学した50年前には当然こうした道路はなく、田んぼだけが広がるこの一帯を部活練習前のトレーニングで部のメンバー一緒によく走っていました。
写真の一番右端に少し盛り上がって見える山は夷守岳(ひなもりだけ)です。
撮影日:2024年10月13日
撮影場所(都城高専):https://maps.app.goo.gl/8kYda5fFJNNJpTNE8


都城から車を飛ばし1時間。九州自動車道のえびのSAに到着。
上の写真の反対側から霧島連山をみたのが次の写真。一番左端の高い山が夷守岳となります。

撮影日:2024年10月13日
撮影場所(えびのPA):https://maps.app.goo.gl/uBu3guLZgPixcuvN7

えびのSAでは2週間前にも休憩し写真を撮りました。その時の様子は次のブログ「(えびの市)収穫の始まり」に記録しています。
あれから2週間。
稲刈りは終わっていました。手前の田んぼでは、稲はきれいに掛け干しされています。山鹿市の番所地区でも掛け干しされている様子をブログ「(山鹿市)番所の棚田と彼岸花」で紹介しました。
ここえびのでは、番所とは異なり掛け干しされた稲の根の部分がビニールで覆ってあり、番所よりも手がかけてあります。さらにおいしいお米になるのだろうなと思いながら眺めました。

奥の田んぼは、9月30日にはコンバインで刈り取っておられたところです。この日は稲わらの回収作業が行われていました。肥料や牛の飼育等で利用されるのでしょう。

9月30日、お一人で手入れをされていた田んぼも刈取りが終わっていました。
コンバインで刈り取った後、稲わらがきれいに敷き詰めてあります。
こうして天日干しされた稲わらは上の田んぼと同じように再利用されていくのに違いありません。
再利用する必要があるから、コンバインでは選別できない稲わらの不純物となる雑草を丁寧に一本一本手作業で取り除いておられたのが9月30日に私が見た光景だったのかもしれません。
 
田んぼの収穫は終盤。機械化された農業は、黄金だった田んぼを一気に(一瞬で)別の色、別の相貌へと変化させました。

2024年10月10日木曜日

(山鹿市)番所の棚田と彼岸花

高速道路を走っていると、この時期、熊本県山鹿市付近の山あいの田んぼに彼岸花が咲いているのが目につきます。
「熊本県 彼岸花」で検索すると山鹿市の「番所の棚田」が彼岸花の名所として出てきます。初めて聞くのでピンときませんでしたが、「番所(ばんしょ)」とは地名のようです。
この地の棚田は日本棚田百選にも選ばれているそうで、そういうことを聞けば、出かけてみたくなります。
熊本市を飛び出し、車で約1時間。やってきました。番所地域。

地域の狭い道路に入り棚田を探しますが、どうもよくわからない。どんどん道が狭くなっていくので、心細くなり民家の庭でくつろいでおられたご年配の方に「すいません」と尋ねてみました。車中の家内曰く「マイクとカメラを持っていたら、例のテレビ番組のディレクターのようだった」とのこと。年配の方が完璧な方言だったら理解できるか不安でしたが(昔、尋ねたはいいが何も理解できなかった経験があるため)、そんな不安は必要ありませんでした。丁寧に教えてもらい目的の棚田へ。

番所の棚田(位置):https://maps.app.goo.gl/93WBg5szyA2HdA4L6

稲刈りはまだではないかと淡い期待を持ちながら出かけたのですが、ほぼ終わっていました。
棚田では刈り取られた稲が掛け干しされていました。面倒な作業ですが、こうした天日干しには様々な利点があるようです。
棚田はすべてが田んぼでなく、蕎麦が植えてあったり、栗畑になったりしていました。
山鹿市は栗の産地で有名なわけですが、こうした転作は棚田での稲作づくりの苦労があるのだろうなと思いました。
番所地区の前を走る県道9号は日田鹿本線と言いますが、この道を通り日田にいけば、そこは「桃栗植えてハワイに行こう」のキャッチフレーズで有名な大山町があります。これは、大山町での山間部の米作りの大変さから脱却するための著名な活動でした。番所地区の栗や蕎麦と掛け干しは、棚田の美しさと苦労というコインの裏と表とをみているかのようでした。

あぜ道に咲く手入れされた彼岸花はたいへんきれいでした。

彼岸花の傍に大きなバッタ。カメラを近づけても逃げることなく記念撮影に応じてくれました。

立ち位置から見える周囲を動画に記録しておきました。 


~ ~ ~

番所地区から県道9号を下っていくと、上内田川沿いに彼岸花が群生しているところがありました(地域の方々によって手入れされているのでしょう)。


撮影位置(菊鹿町長川辺の駐車場):https://maps.app.goo.gl/muKZRM1QtT8ZTdkN6

川沿いで見る彼岸花もきれいなものです。
その横には柿の木があり、実がついていました。

山あいの里はもう秋でした。

2024年10月9日水曜日

(えびの市)収穫の始まり

九州道えびのSAから眺める霧島連山。この景色を見るためによくこのSAでは休憩しています。
9月末、田んぼは黄金色に変化しています(9月30日撮影)。
撮影日:2024年9月30日
撮影場所(えびのSA):https://maps.app.goo.gl/uBu3guLZgPixcuvN7

えびの市では稲刈りが始まっていて、奥の田んぼではコンバインが稲を勢いよく刈り取っていく様子が見えました。

眺めていると、黄金色に染まっている真下の田んぼに一点だけ染みのようなものがあるのがわかりました。動いているようにも見えます。

わかりにくいので赤い印をつけました。

肉眼ではよくわからなかったので、カメラをズームとして拡大してみると、染みのように見えたのは人でした。
農業作業されている人でした。
稲に交じって成長した雑草をひとつずつ鎌で刈り取る作業をされているようです。
おひとりで。
田んぼには農業機械が入り、どうかすると全部自動で無造作に作業している時代になっているのではないかと想像していました。もちろんそうしたケースもあるのでしょうが、一部には機械がスムーズに作業できるように人間が手作業でおぜん立てをしてやる必要もあるようです。
どんな分野・領域でも完全自動化というのはやはりかなり難しいというなのでしょう。

今、コメ不足が言われてますが、丁寧な作業を続け丹精込めて育てたお米が収穫されていけば、米騒動は起きないで済みそうです。^^