2024年11月10日日曜日

小さな鉄橋を渡る電車と傍らに広がる穭田

熊本市を流れる井芹川。鹿児島本線の電車は2度この川を渡ります。その最初の鉄橋を熊本市内から植木、玉名方面に向かい渡っている様子が次の動画です。
この小さな鉄橋は、井芹川踏切のすぐ横にあります。
撮影したのは夕方。通学、通勤で多く方が利用されていたのではないかと思います。
撮影場所:https://maps.app.goo.gl/26DzoqzT5BARN2Fy8

線路の傍らには青々とした田んぼが広がっています。秋だというのに、緑が一面に広がる田んぼはまるで田植えの直後のようで、なんとも不思議な光景です。

田んぼは稲刈りを終えてしばらく経ちます。この間、稲の切り株から新しい穂が成長していました。
ネットで調べるとこうした稲は「再生イネ」というそうです。

こうした稲は「穭稲(ひつじいね)」であるとか「穭生(ひつじばえ)」とも言うそうです。そして、こうした穭稲が茂った田んぼのことは「穭田(ひつじだ)」と呼ぶそうで、俳句の季語になっているのだとか。

穭田を季語にした俳句を検索してみたら次の句がありました。
  ひつぢ田や青みにうつる薄氷 (小林一茶)
この日は熊本は暖かく半そで十分でした。一茶が詠んだときの穭田には薄氷がみられたようで、いつ、どこで詠んだものなのでしょう。

・・・

穭田の横を流れる井芹川沿いに木で作った小さな鳥居がありました。しばしこの場に立ち、周囲を見渡しながら夫婦で考えてみましたが、どう考えても、製作者の意図を読み解けませんでした。