宮崎の実家へ日帰りドライブ(7月8日)。
熊本は田植えが終わってまだ間がなく、田んぼは水が豊富で空を映し出す鏡のようですが、宮崎の早期米の田んぼはもう収穫間近。稲穂が首を垂れ始めています。もうすぐ令和8年度産新米が市場に出回ることになりそうです。
昨年来の米の高騰という米騒動は今年は落ち着いていて、随分と価格は下がっているみたいです。消費者は歓迎ですが、農家の皆さんにとっては今後どう推移していくのかと、気になっておられるのではないかと思います。
今回の旅で気になったというか、随分前から気になっていたのが、宮崎自動車道の霧島サービスエリア(宮崎県小林市)から見える杉並木のことです。
畑に中に一直線にきれいに杉が植えられていて、なんとも見事なものだと、以前から感心して眺めていました。
次が、その杉並木で、霧島SAから霧島連山側に見た光景です。
撮影した7月8日は曇り空。晴れていれば、上の写真の方向には次の石板にある霧島連山の山々が見えたはずです。杉並木のすぐ先が夷守岳(ひなもりだけ)となります。
次の写真は、上の写真と反対方向、霧島SAから小林市街の方向の光景です。こっちの杉並木は、畑の境界に沿ってきれいに一列に植えてあるのがさらによくわかります。
初めてこの杉並木を見た時、何十年も前のことですが、「これは何だろう?」と不思議に思いました。
もちろん杉の配置状況から何の役割かは何となく想像できますが、この機会に疑問をきちんと解消しておこうと調べてみました。
ChatGPTによれば、これらの杉は「畑の境界」を示す目印であると同時に「防風林」としての役割を担っているとのこと。
小林市は霧島連山の麓に位置する地域です。
霧島連山からの風が強く吹き下ろしているのでしょう。そのため、防風対策は、この地域にとって風から地域を守るために不可欠だったのに違いありません。
杉の防風林は、「この地域固有の問題への対策の結果だった」というのが先の私の疑問への回答のようです。
杉は、特に九州では育ちやすく成長も早い、さらに常緑樹なので一年中風を防げるということから防風対策に適した樹木のようです。そうした特徴から、一直線の畑の境界を示すと同時に防風対策としての杉並木が誕生したようです。
また、杉並木の方向が霧島連山と同じ方向を向いていることも納得できます。防風対策という意味では当然そうなるわけですね。
地域には、地域固有の問題があるわけで、それに対峙し地域を守っていくための知恵が埋め込まれその地域固有の景観が出来上がっているのだと思います。
杉並木は、防風対策という生活のための工夫が、意図的だったかどうかはわかりませんが、地域の優れた景観につながっている事例であるように感じます。
異なる時期に撮った写真をもう一枚。2026年4月25日の杉並木です。
宮崎は畜産が盛んな地域です。牧草収穫が行われていました。阿蘇の草原でよく見る光景です。広い草原での牧草収穫の光景も景観として良いものですが、杉並木とコラボしたこうした光景もなかなかいい感じです。
追記
小林市について、私がすぐ思い出すのが、2015年8月に公開された小林市への移住促進PRムービー「ンダモシタン小林」です。ムービー最後のネタ晴らしで、ひっくり返るほど驚いことを覚えています。
小林市の隣の都城市に15年ほど住んでいました。それでも動画の仕掛けにまるで気づきませんでした。
西諸弁、サイコー。^^