火曜日は福岡で講義あります。
朝、テレビニュースを見ないまま、講義準備をやっていると、Yahooニュースに「九州新幹線運休」という文字があるのが目に入りました。
慌てて記事を読むと、前夜にパンタグラフに異常が見つかり、架線にも影響があったそうで点検で10月13日(火)は朝から九州新幹線は全線運休するとのこと。
そういえば、いつも聞こえる新幹線の走る音が聞こえないこと改めてに気づきました。
いきなりの非常事態。高速バスで行こうかと思いましたが、乗客が殺到して乗れない可能性もあると考え、在来線は動いているので、普通列車を乗り継いで博多まで行くことを決心(生れて初めての普通列車での長距離移動!)。
熊本9:10⇒大牟田10:01(大牟田行き普通)
乗換
大牟田10:05⇒博多11:31(門司港行き快速)
朝時点のJR九州運行情報によれば新幹線は昼ぐらいに運行再開予定ということだったので、行きだけ我慢すればいいかと思い、急ぎ駅に向かいました。
予約していた新幹線指定席は無駄に・・・。
講義が終わり15時ごろ博多駅に戻ると、赤くハイライトされた運行情報が大きく掲示されていました。
お昼だったはずの再開が「16時ごろ」となっています。
新幹線中央改札口にいくと再開時期「16時以降」となっており、さらに構内アナウンスでは、再開が決定するまで切符購入は控えてくださいとのこと。
「昼」の予定だったのが「16時頃」になり、さらに「16時以降」という掲示に修正されています。「代替措置を考えてください」との構内アナウンスも盛んにされていました。
急ぎ調べ、次のルートで熊本に戻ることを決心。
博多 15:33⇒鳥栖 15:57(特急みどり自由席)
乗換
鳥栖 16:02⇒大牟田 16:46(大牟田行き普通)
乗換
大牟田 16:51⇒熊本 17:43(熊本行き普通)
時間がかかり、体力もかなり要しましたが、鹿児島本線が使えたので、熊本ー博多間を往復でき講義は支障なくやれました。
なお、この日、博多ー熊本間で新幹線が再開したのは16時16分だったそうです。私が鳥栖から大牟田に向かっている頃のことでした。
この日の非常事態を前に、代替ルートがあるというのは大事だということを改めて理解しました。
昔、信頼性工学という授業で高専で行っていたことがあります。その言葉を使えば、代替ルートは並列冗長系を構成しているわけで、これによって信頼性をかなり高めることができます。高信頼性システムでは冗長系が必ず使われています。
熊本ー博多間は、ほぼ同じルートを在来線と新幹線が走っているわけですが、これは、トラブルの時に大いに威力を発揮してくれることを、10月13日に身をもって経験しました。
※普段乗ることがない普通列車に乗ったので、この機会にと思い、熊本から博多まで各駅での人の乗り降りをずっと観察していました。どことどの地域が繋がっているのかなど肌感覚で理解できたように思います。大牟田から乗っていた若い世代が熊本市北区の駅で降りていくいくのにはびっくりしました。両地域はどうつながっているのでしょうか?
ついでながら、冗長系の事例をもうひとつ。
2026年熊本地震(7月28日)で九州新幹線、鹿児島本線ともに熊本ー水俣間で大きな被害を受け、両路線ともに不通になっていました。
最初に全線再開したが九州新幹線で、9月18日のことでした。
八代から熊本までの在来線利用者は代替バスで移動していました。それが、九州新幹線再開に合わせて八代ー熊本間は普通料金で新幹線で代替できるようになったのです。
次の写真は、10月1日の17時56分の八代方面行の新幹線ホームで長蛇の列ができています(新幹線発車までまだ20分ほどあります)。長年、新幹線を利用していますが初めて見る光景でした。
並んでいるみなさん、新幹線によって相当に時間短縮できたのに違いありません。
被災していた鹿児島本線が10月10日に全線再開しました。
新幹線による代替輸送も終了です!
全線再開後の10月15日、上の写真と同じ時間17時56分に八代方面行のホームを撮ったものです。
発車の20分前の風景は、いつもの光景に戻っていました。
10月13日、そして10月15日の両日、冗長であることは有事において極めて大事だということを身をもって体験した記念日となりました。




