2024年12月27日金曜日

城彩苑の落葉と二の丸広場のカラス

夜のとばりが下りようとする時間帯、お店に明かりが灯る城彩苑(じょうさいえん)。
散歩の途中で撮影したものです。

外国からの観光客で賑わうこの場所も、暗くなってくるとお客さんはまばらになりました。
そろそろ最後のお客さんも出て行かれているようです。

夕暮れの少し前、城彩苑東側のイチョウ並木に行くと、落ち葉の絨毯がようやくできていました。
「ようやく」と書いたのは、これは12月23日に撮ったものだからです。
イチョウの葉っぱが全て落ちるのがこんなに遅い時期になったことがあったのでしょうか?
あまり私の記憶にはありません。
記録としてこの遅い落葉の写真と動画を撮っておきました。

撮影場所:https://maps.app.goo.gl/62AUFg1XaLZ8vg9w6


城彩苑から熊本城二の丸広場に歩いていくと、二の丸駐車場入口の大きな木にカラスが集まってきているのが見えました。

二の丸広場のスピーカーから熊本城一般公開の終了時刻(17時)を知らせる「蛍の光」が流れ始めました。
たまたまだと思いますが、その瞬間、木の枝で羽を休めていたカラスの大群が一気に飛び立ちました。
驚きました。次の飛び立つ写真はたまたま撮れたものです。
私も家内も驚きの声を上げました。歩いていた近くの観光客の皆さんからも一斉に驚きの声が上がっておりました。
これだけのカラスが一斉に飛び立つ場面に遭遇したのは生まれて初めてでした。


せっかくなので大群が飛び立つシーンの動画を撮ろうと、同じ時間帯に同じところに翌日行ってみました。驚くべきことに、前日あれだけいたカラスが、この日は1羽もおりません。
カラスって、日によって行動を変えるのでしょうか?
動物の撮影は難しい。

サクラマチクマモトのクリスマス

 普段の散策(散歩)コースで、途中よく立ち寄るのが「SAKURA MACHI(サクラマチ)クマモト」。

サクラマチクマモト
 ホームページ: https://sakuramachi-kumamoto.jp/
 位置: https://maps.app.goo.gl/WxjibWuYpvRvB4WF9

日が落ちる前、屋上のサクラマチガーデンに上がってみました。

今年はどこも紅葉の進行が遅かったようで、ここサクラマチガーデンも、12月になってもまだ紅葉を楽しむことができました。

サクラマチガーデンにはたくさんのイルミネーションがありました。

イルミネーションは、現在、「がくや姫の光る庭 in サクラマチ」なるイベントが開催されているからのようです。
かぐや姫の光る庭 in サクラマチ熊本⇒https://chikaken.com/chikaken-kaguya/

イベントが始まるとガーデン内の散策は一部有料となりますが、日没前は自由にガーデン内を歩けます。
散策しながら、家内に教えられた場所に立ってみると、正面に熊本城が見ることができました。
いわゆる「撮影スポット」ですね。
夜になるとイルミネーションとのコラボで熊本城がさらに美しくなりそうです(ただ、このエリアは夜は有料ではないかと思います)。

屋上ガーデンから見る熊本城。

日が暮れると熊本城はライトアップされ、雰囲気が随分と変わります。
普段は、道路を歩きながら熊本城のライトアップを眺めていますが、ここ屋上から眺める日没後の熊本城は違った姿に見えました。

熊本城、サクラマチ周辺は、夕方になるとカラスの大群が集合することでちょっとした話題のスポットになっています。鳥獣被害という意味でですが。
鹿児島にいるときに、熊本城周辺のカラスがテレビにニュースで紹介されて驚きました。他県でも紹介されるほど話題のスポットになっているようです。
集合したカラスたちは日が暮れると、まるで集団下校をしているかのようにみんなで山の方へと帰っていきます。
散歩しているとカラスたちの帰宅風景によく遭遇します(遭遇したカラスの大群については別のエントリーで紹介する予定です)。

イベント会場の花畑広場に目を向けると、日没になるとこちらもイルミネーションで大変きれいです。

12月になると花畑広場ではクリスマスマーケットがオープンします。熊本市では熊本駅前広場でもマーケットがオープンしていて、賑わっています。

12月は、どこも賑わいますが、サクラマチもそのひとつで代表的な賑わいスポットです。
たくさんのお客さんがマーケットに来ていました。
さっと見渡してみると、ほとんどは若い世代、あるいは小さなお子さんを連れた親子でした。
クリスマスイブの夕方にも出かけたのですが、もうその時はごった返していました。熊本にもこんなに若い人たちがいるのかと思うほどでした。

サクラマチは、再開発されて2019年9月に開業しました。
再開発前のこのエリアは、バスセンターはあるものの閑散としていました。
閑散としていて、デパートがあったのですが、撤退していきました。
あの時の閑散とした状況がまるで嘘のようです。
クリスマスマーケットの賑わいを見ながら、再開発の成功は、それまでなかった広場(イベント広場)が作られたのが大きかったのではないかと思いました。
ジャン=ジャック・ルソーが
 広場に杭を立てよう、花を飾ろう、それが祭りになる
ということを言ったそうです。
サクラマチの再開発は、この言葉を実践し、賑わいの創出に成功した事例なのかもしれません。

サクラマチでの私たちの散策を短い動画にまとめました。


たくさんの人で賑わうクリスマスマーケットを後に、日暮れのサクラマチの散策を終えました。
 

2024年12月12日木曜日

(人吉市)SL人吉号の常設展示

2024年3月に老朽化により引退したSL人吉号が、2024年11月17日から人吉駅に常設展示されたというニュースを聞き、先日、見学に行ってきました。

人吉駅の広場に屋根付きで展示されていました。


2024年3月まで週末になると、汽笛を鳴らし、煙を吐きつつ疾走する姿を見ていました。
展示されている機関車の番号をみると「58654」で、確かにあの疾走していた機関車でした。その時は、遠くからの眺めていたので、大きさの感覚が持てませんでしたが、近くでみると大きくて、圧倒されました。

現役で活躍していた頃、2023年9月に撮影したSL人吉号の勇姿です。

運転席の運転士さん(?)は、サービス精神旺盛で、走っているSLを撮影していると手を振ってくれていました。

車輪は、頑丈というか無骨というか、繊細で緻密な電子部品と組み合わせている現代の機械とは対極にある姿をしています。
無骨だから100年もの寿命を持てたのでしょう。
新陳代謝の激しい現代の精密機械の場合、SLほどの寿命を保てる機械は少ないのではないでしょうか。
そうなるとSLのように随分と昔の人間の制作物を未来の人たちが現役で稼働している状態で見る機会は少なくなりそうです。

大きなSL人吉号を間近でみて、これを展示するのは大変だっただろうと思いました。
過去を未来へと残していくのにはそれ相応の努力が必要なことを教えられます。

・・・

人吉駅からの長い屋根付き廊下から眺めると、横にSL人吉号があり、その先に古い建物と新しい建物が見えます。

古い建物は機関庫で、石づくり。JR九州が1911年(明治44年)当時の姿を2017年2月に復原したものだそうで、非常に魅力的な建造物です。


新しい建物の方は「MOZOCAステーション」という鉄道ミュージアムです。「MOZOCA」は人吉地方の方言「もぞか」のことで、「小さい」「かわいい」という意味だそうです。

私たちが見に行った時間ちょうどに、ミュージアムの中から、小さな可愛いミニトレインがお客さんを乗せて出てきました。こうした小さなものに対して人吉地方では「もぞか~」と言われるのでしょう。

この日は非常に寒かったのですが、お客さんは多く、MOZOCAステーションは人気のスポットのようです。
駅のすぐ近くには国宝の青井阿蘇神社もあります。

2024年11月22日金曜日

(霧島市)霧島温泉郷の温泉宿「こまつ」

11月中旬、鹿児島県霧島市まで足を延ばし、初めて霧島温泉郷にでかけました。

標高600m以上ある温泉地なので、11月中旬であれば、紅葉真っ盛りではないかと期待していましたが、違いました。紅葉はまだまだでした。
他の地域も同様かもしれませんが、ここ九州では、2024年の紅葉の時期は少し遅い気がします。

宿泊した温泉宿は 摘み草の宿「こまつ」。


部屋は、土筆(つくし)、蕗(ふき)、蓼(たで)、蓬(よもぎ)、蕨(わらび)、芹(せり)の6部屋だけ。落ち着いた雰囲気の温泉宿でした。

部屋には内湯と露天風呂がついており、誰に気兼ねすることなく、そして時間を気にすることもなく温泉を愉しめました。

山あいの温泉宿ですので、料理には山菜、川魚などで、どれも美味しかった。そして、使われているお皿・器がどれも素晴らしく、お皿・器も楽しみながらの夕食でした。

どれも美味しかったのですが、私はその中でも前菜が一番でした。 

大変ぎこちない編集ですが、宿の温泉と料理とを動画にまとめました。
拙い私の文章よりもこの動画で雰囲気がうまく表せていると良いのですが。


2024年11月20日水曜日

(西原村)俵山交流館萌の里に咲くコスモス

俵山のふもと、熊本県西原村に「萌の里(もえのさと)」という交流施設があります。熊本空港からだと車で10分程度でいけるところです。
9月下旬から11月にかけてコスモス祭りが開催されていて、家内と11月初旬に出かけてきました。

ちょうど見ごろでした。
好きな鑑賞方法は人それぞれだと思います。私の場合、草原を背景にして眺めるのがコスモスが一番きれいに思えました。

コスモス畑ではあちこちで案山子が出迎えてくれます。近くの子どもたちが作った案山子もおいてありました。この案山子と一緒に記念撮影している方も多くおられ、観光客にはこれらの案山子も人気の撮影スポットのようでした。

ただ、一番の人気撮影スポットは次の場所でした。多くの方が、ここで写真を撮っておられ、順番待ちでした。平日でも少し並んでから撮影できたので、休日だとかなりの行列ができるのかもしれません。

以下、この日に撮影してきたコスモス写真のコレクションです。

天気もよくコスモスが非常にきれいでした。
来年もまた見ごろの時期には萌の里に出かけるつもりです。
秋以外だと、4月~5月の野焼きのから草原が再生される時期も萌の里はおススメです。草原が言葉に表せないほどきれいです。
 

2024年11月13日水曜日

(阿蘇路)初秋の山あいの風景

特にネットで調べることもなく、そろそろ紅葉が見れるのではないかと思い阿蘇にでかけました。
目指すは阿蘇郡小国町。
熊本市からだと大津町経由していくのが通常のルートでしょうが、いつもと違うところを思い、今回は菊池市経由のルートを選びました。

山あいに入っていっても紅葉している様子はなく、少し諦めておりました。
途中、大分県に入ったところで大分県上津江町の道の駅「せせらぎ郷」があったので立ち寄り、一部の木々ですが少し紅葉している様子を見ることができました。

菊池市経由のルートを選んだおかげで、小国町に入ってからルート近くに滝があることに案内板で気づきました。
名前自体は以前からよく聞いていた「鍋ケ滝」です。
こんなところにあったのかと少々驚きつつ、今回の目的ではありませんでしたが、せっかくなので滝を見に行きました。

この滝は、裏側を歩けるのですが、近くまでいってみると水しぶきがけっこうあります。この日、滝周辺は肌寒く、裏側を歩いての滝見物は諦めました。夏場が良さそうです。

次に向かったのが下城の大イチョウ。これを見るのが今回の一番の目的でした。
毎年この時期になるとこのイチョウを見に出かけています。
樹齢1,000年以上と言われているイチョウで、近くで見るとかなり圧倒されます。
ただ、今年は残念ながらいつものように見物することができませんでした。
枝が折れたみたいで「樹木調査中」とあり、イチョウの下は立ち入り禁止。今年はライトアップも中止になったようです。

大イチョウを後にして、次は南小国町の蕎麦街道へ。


蕎麦街道のお店で蕎麦を食べ、国道212号を通り阿蘇市経由で熊本市内に戻りました。
ほぼ1日かけての阿蘇路。何度出かけても満足できる日帰り旅です。 


国道212号「湯浦パーキング」からの阿蘇市の眺望(2023年11月撮影)
撮影場所:https://maps.app.goo.gl/poZFUpA5FV75Pxng7


2024年11月10日日曜日

小さな鉄橋を渡る電車と傍らに広がる穭田

熊本市を流れる井芹川。鹿児島本線の電車は2度この川を渡ります。その最初の鉄橋を熊本市内から植木、玉名方面に向かい渡っている様子が次の動画です。
この小さな鉄橋は、井芹川踏切のすぐ横にあります。
撮影したのは夕方。通学、通勤で多く方が利用されていたのではないかと思います。
撮影場所:https://maps.app.goo.gl/26DzoqzT5BARN2Fy8

線路の傍らには青々とした田んぼが広がっています。秋だというのに、緑が一面に広がる田んぼはまるで田植えの直後のようで、なんとも不思議な光景です。

田んぼは稲刈りを終えてしばらく経ちます。この間、稲の切り株から新しい穂が成長していました。
ネットで調べるとこうした稲は「再生イネ」というそうです。

こうした稲は「穭稲(ひつじいね)」であるとか「穭生(ひつじばえ)」とも言うそうです。そして、こうした穭稲が茂った田んぼのことは「穭田(ひつじだ)」と呼ぶそうで、俳句の季語になっているのだとか。

穭田を季語にした俳句を検索してみたら次の句がありました。
  ひつぢ田や青みにうつる薄氷 (小林一茶)
この日は熊本は暖かく半そで十分でした。一茶が詠んだときの穭田には薄氷がみられたようで、いつ、どこで詠んだものなのでしょう。

・・・

穭田の横を流れる井芹川沿いに木で作った小さな鳥居がありました。しばしこの場に立ち、周囲を見渡しながら夫婦で考えてみましたが、どう考えても、製作者の意図を読み解けませんでした。