2024年3月に老朽化により引退したSL人吉号が、2024年11月17日から人吉駅に常設展示されたというニュースを聞き、先日、見学に行ってきました。
人吉駅の広場に屋根付きで展示されていました。
2024年3月まで週末になると、汽笛を鳴らし、煙を吐きつつ疾走する姿を見ていました。
展示されている機関車の番号をみると「58654」で、確かにあの疾走していた機関車でした。その時は、遠くからの眺めていたので、大きさの感覚が持てませんでしたが、近くでみると大きくて、圧倒されました。
展示されている機関車の番号をみると「58654」で、確かにあの疾走していた機関車でした。その時は、遠くからの眺めていたので、大きさの感覚が持てませんでしたが、近くでみると大きくて、圧倒されました。
車輪は、頑丈というか無骨というか、繊細で緻密な電子部品と組み合わせている現代の機械とは対極にある姿をしています。
無骨だから100年もの寿命を持てたのでしょう。
新陳代謝の激しい現代の精密機械の場合、SLほどの寿命を保てる機械は少ないのではないでしょうか。
そうなるとSLのように随分と昔の人間の制作物を未来の人たちが現役で稼働している状態で見る機会は少なくなりそうです。
大きなSL人吉号を間近でみて、これを展示するのは大変だっただろうと思いました。
過去を未来へと残していくのにはそれ相応の努力が必要なことを教えられます。
過去を未来へと残していくのにはそれ相応の努力が必要なことを教えられます。
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人吉駅からの長い屋根付き廊下から眺めると、横にSL人吉号があり、その先に古い建物と新しい建物が見えます。
古い建物は機関庫で、石づくり。JR九州が1911年(明治44年)当時の姿を2017年2月に復原したものだそうで、非常に魅力的な建造物です。
新しい建物の方は「MOZOCAステーション」という鉄道ミュージアムです。「MOZOCA」は人吉地方の方言「もぞか」のことで、「小さい」「かわいい」という意味だそうです。
私たちが見に行った時間ちょうどに、ミュージアムの中から、小さな可愛いミニトレインがお客さんを乗せて出てきました。こうした小さなものに対して人吉地方では「もぞか~」と言われるのでしょう。
この日は非常に寒かったのですが、お客さんは多く、MOZOCAステーションは人気のスポットのようです。
駅のすぐ近くには国宝の青井阿蘇神社もあります。