2025年4月26日土曜日

緑に染まり始めた熊本城界隈

雨上がり、熊本城周辺を散歩してみました。砂薬師坂の雑草に目をやると、水滴で重くなり、お辞儀をしているかのようでした。
撮影場所(砂薬師坂):https://maps.app.goo.gl/mLH7LrC7LZtrBw6B7

坂を上り梅園まで歩くと、最近まで枯れ木のようだった梅の木は、新緑が茂りうっそうとした姿になっていて様変わりをしていました(4月7日頃の写真)。
梅の実も随分と大きくなっています。じっくりと見て回りましたが、そうたくさんは実は生っていないように思えました。

二の丸広場を通って御幸坂(みゆきざか)にまで行くと、緑の隙間に辛うじて熊本城が見えます。
ここも桜の時期とは様変わりしており、葉が生い茂り熊本城は緑の中に埋もれていました。
撮影場所(御幸坂):https://maps.app.goo.gl/7oEeCAeByGmA9zqn6

観光客が私と同じ場所で熊本城をカメラに収めておられました。

4月下旬、桜の木は葉桜となりました。西大手門で、何故かある木の一枝だけ全体的に桜の花が残っていて、目立ちます。
季節の変化に抗う「なごり雪」ならぬ「なごり桜」のようです。ただ、これもいつかは散るはずです。変化を拒み、わが存在を周囲にアピールしているかのようです。いつまで頑張るのか少々気になります。
撮影場所(西大手門):https://maps.app.goo.gl/v45eMJ72bpdZUnaM7

梅園から坂を下り、熊本市電の通りの交差点に出ると、その角にナナカマドの木があります。この時期になるときれいな花を咲かせます。

この花が咲くと思い出すのが、映画「生きる Living」です。「生きる Living」は、黒澤明監督の映画「生きる(1952年)」をカズオ・イシグロ脚本によりイギリスでリメイクされた映画です。2022制作、2023年3月31日に劇場公開されました。

末期がんを宣告された主人公が、どう生きるかという問いと向き合うという物語で、映画を観て、生きることの意味を強く考えてさせられました。名作だと思います。
劇中、癌を宣告された後、少し自暴自棄気味になった主人公がバーで故郷の民謡を歌うシーンがあります。それが「ナナカマドの木(The Rowan Tree)」というスコットランド民謡でした。次のYoutubeがそのシーンです。
福岡での仕事を終え、サクラマチから歩いて帰るとき、この交差点を渡ります。
ナナカマドの花を見る度、このシーンを思い出します。
私の人生もそろそろ終盤。ナナカマドの花は、私に、「生きる」ということをきちんと考えるようにと毎回忠告してくれているように感じます。


2025年4月19日土曜日

瀬の本高原の夜明け

夜明けの時間に瀬の本高原(標高920m)に滞在する機会があり、光景をカメラに収めてきました。

2025年4月11日午前6時少し前、日の出前の光で照らされた飛行機雲が青空の中に直線を描いていました。
何もないところに線を書き込んでいく作業は、「新しいことへの挑戦」、さらには「これからの希望」などを表現しているように感じてしまいます。
シンプルな光景ですが、こうしたシンプルな光景は私の好きな光景のひとつです。


目を少し横に向けると、瀬の本高原ホテルのブランコの前方に阿蘇の山々が見えます。

午前6:20頃、高原に日が昇ってきました。

朝陽に照らされた阿蘇の山々。横方向からの照明により、山肌がきれいにシェーディングされ、印象的な姿となっていました。

瀬の本高原ホテルから5kmほど「ぐるっとくじゅう周回道路」を移動し、道路沿いの久住高原展望台から撮った阿蘇の山々。
午前9時半ごろの写真です。曇り空。


2025年4月16日水曜日

杖立温泉鯉のぼり祭り2025を散策

熊本に住み30年が経ちます。一度は出かけたいと思っていた杖立温泉の鯉のぼり祭り。
ただ、休日は恐ろしく渋滞するという話を聞いていたので避けていましたが、平日に出かけることができるようになり、今回やっと直接見ることができました。

着いたのは平日お昼ぐらいの時間でした。まったく渋滞しておらず、無料駐車場(Google Map)にもスムーズに駐車できました。

出かけた甲斐がありました。
車を降りて無数の鯉のぼりが泳いでいるのが見えた時、私も家内も「あっ」と声を上げるほどで、実に壮観な眺めでした。「すごいねー」を連発しながらの散策でした。
撮影日:2025年4月11日(金)

写真をいくつか載せておきます。

この時撮った短い4K動画。鯉のぼり祭りの様子が多少でも伝わるとよいのですが・・・。

壮観なこの光景を堪能するには、この拙い動画より、自分の目で見るのが一番でしょう。
鯉のぼり祭り2025は4月24日まで開催とのことです。
 

2025年4月14日月曜日

熊本地震から9年~阿蘇神社とちょうちん祭り

本日は4月14日。
熊本県は2016年4月14日と16日に続けて大地震が起きました(平成28年熊本地震)。
地震から9年目となります。
被害の中心は熊本県益城町でしたが、その他の地域でも被害は大きく、ここ阿蘇市も阿蘇大橋の崩落など甚大な被害を受けました。
そして阿蘇神社でも国指定重要文化財の楼門が全壊。倒れた楼門の様子は多くの人に衝撃を与えました。
震災後の復旧作業で楼門は7年半の年月をかけ、2023年12月に復旧が完了しました。
復旧完了後初めて阿蘇神社にでかけました。楼門は見事な姿に戻っていました。

桜の季節、阿蘇神社の門前町商店街は「お座敷商店街」となり、道路に畳が敷かれ、畳の上でのんびり桜見物ができるユニークな商店街です。
桜が散り始めていてさすがに道路にお座敷はありませんでしたが、商店街は大勢の人で賑わっていました。

商店街の中の小さな神社に至る通路に提灯(ちょうちん)がずらりと並んでいます。

中に入っていくと、ずらりと提灯です。

提灯の中を歩いてきました(ちょうちん散歩)。

本日(2025/4/14)の地元新聞に、提灯のことが掲載されていました。
私たちは、何も知らずに門前町を出かけたのですが、出かけた4月12日から「ちょうちん祭り」が始まっていたようです。
楼門が復旧したことを契機に始まったちょうちん祭りは今回で3回目。千個の提灯による祭りの趣旨は、祭りのチラシによれば「平成28年4月の熊本地震の教訓と想いを繋ぐためのお祭りです。復興に向けて歩んできた阿蘇の人々、全国から支援くださった方々の想いを繋ぎ未来を明るく照らすため、あたたかなちょうちんのあかりを灯します。」とのことです。

ちょうちん祭りチラシ(表面)

2025年4月10日木曜日

桜満開から葉桜へ@熊本城三の丸広場

熊本城内の三の丸広場の桜を咲き始めから毎日眺めていました。

次の写真は満開となった3月下旬(3月29日)の時のものです。
桜の花が白く輝き、まばゆいばかりでした。

 2025/3/29撮影

満開となった後、日々、同じ場所を撮りました。
 2025/4/2撮影
 2025/4/3撮影

今年は満開になった後、真冬並みに気温が下がったため花持ちがよかったようです。
気温が回復した後は春の陽気となり、桜はいっきに散り始めました。
 2025/4/6撮影
 2025/4/7撮影
 2025/4/8撮影

次の動画は2025/4/7の桜の様子を早朝日が昇り始めた頃から日が沈むまで約1時間ごとに撮影した写真を並べたものです。
太陽の方向によって桜は色々な姿を見せてくれます。
私は、三の丸広場の桜の場合、日が昇り始め、朝陽に横から照らされた朝もやの中の桜が一番好きです。
桜一日@三の丸広場 2025年4月7日  午前6時20分から午後7時10分

4月も2週目に入るとさすがに葉っぱが目立ち始め、白く輝いていたときから随分と様子が変わりました。
 2025/4/9撮影
 2025/4/10午前撮影

強い雨が降り始めました。桜はほぼ散ってしまうことでしょう。
 2025/4/10午後撮影

今年の桜は今日で見納めのようです。


竹内まりあさんの曲「人生の扉」に次の歌詞があります。

満開の桜や色づく山の紅葉を
この先いったい何度見ることになるだろう。
ひとつひとつ人生の扉を開けては感じるその重さ

私の場合、今年で66回ほど満開の桜をみてきた計算になります。若い時はまったく共感することもなかった「この先いったい何度・・・」という言葉が心に響くようになりました。

果たして、桜をこの先いったい何度みることになるのでしょう。

そんなことを考える時、よく思い出すのが、山田洋二監督の映画「学校Ⅳ」で、中学生の主人公がひとり旅しているとき宮崎で出会う自閉症の青年の詩です。次がその詩です:

浪人の詩
草原のど真ん中の一本道を
あてもなく浪人が歩いている
ほとんどの奴が馬に乗っても
浪人は歩いて草原を突っ切る
早く着くことなんか目的じゃないんだ
雲より遅くてじゅうぶんさ
この星が浪人にくれるものを見落としたくないんだ
葉っぱに残る朝露
流れる雲
小鳥の小さなつぶやきを聞きのがしたくない
だから浪人は立ち止まる
そしてまた歩きはじめる

この先何度見ることになるかわからないものをよく見ていくため、自分での足で歩き、立ち止まり、聞こえてきたこと、目にしたものを見逃さず、自身の記録として散策記に残していきたいと思います。

2025年4月7日月曜日

梅の実の赤ちゃん

平年よりも22日遅く開花した熊本の梅の花が満開となったのは3月上旬のことでした(その時の熊本城梅園の様子)。

それから約1カ月。4月第1週の熊本は、満開となった桜が話題の中心となっています。
そんな中で、熊本城梅園を覗いてみました。

梅の木は、葉っぱが茂った木や枝だけになっている木など、今がピークの桜とは対照的でした(2025年4月2日撮影)。


撮影場所:https://maps.app.goo.gl/LRtHxNDqNYuLVS1W8

葉っぱの茂っているタイプの木に近づきよく観察してみると・・・。

なんと、梅の実がついているではありませんか!

梅の実の赤ちゃんが成長を始めていました。

種類の異なる別の木は赤味のついた梅の赤ちゃんが生っていました。

昨年(2024年)は暖冬の影響で梅はかなりの不作だったようです。
今年はどうでしょうか。
豊作になることを祈りたいと思います。
 

2025年4月5日土曜日

桜が散り始めた熊本市内

 熊本では、日本で一番最初に桜の開花宣言があり(開花直後の様子)、開花直後、気温が高かったため2,3日で満開になりました。満開になってから今度は寒の戻りで真冬のようになり、しかしそのたおかげで2週間近く満開状態の桜を見ることができました。

それでも4月に入ると徐々に桜も散り始めました。まだ満開の間にと思い、近隣の桜を観てきました。

朝日を浴びた三の丸広場に咲く桜。
早朝であったにも関わらずいつも以上にこの場所を散歩する人が多かったように思います。

2025/4/3(撮影場所:https://maps.app.goo.gl/LgSmaKrAn2B93puU6

夕方になると風が強くなり、三の丸広場では桜吹雪が舞っていました。

2025/4/2(撮影場所:https://maps.app.goo.gl/o9uiZSzaSfUxgb8q8

散り始めた三の丸広場の桜(4K動画)


三の丸第2駐車場下の桜並木。人通りは多くありません。桜見物の穴場スポットではないかと思います。
2025/4/3(撮影場所:https://maps.app.goo.gl/KoS3vLSismnTMdgb7

熊本城内に入ってみました。

御幸坂(みゆきざか)からの桜と熊本城。この時期、土日以外でも昼間の御幸坂は観光客でものすごい人出となっています。
2025/4/2(撮影場所:https://maps.app.goo.gl/P572RDLeEr7WPXJFA

2025/4/2撮影

法華坂(ほっけざか)の桜並木。
法華坂の桜並木は、苔生す地面とのコントラストでかなりきれいです。ただ、観光コースに入っていないからか、ここはそこまでの人混みではありません。私たちもここで桜を眺めることが多かったように思います。

2025/4/2(撮影場所:https://maps.app.goo.gl/1bXuRnbN1zJBQ8D18

2025/4/2撮影

城彩苑(じょうさいえん)の駐車場は観光バスが満車。ものすごい人出です。平日にも関わらず、散り始めた桜の下で多くの人がシートを敷いて花見をされていました。

2025/4/3(撮影場所:https://maps.app.goo.gl/GuvsVMvoMhQFUibY9

熊本城から足を延ばし(徒歩30分程度)、万日山(まんにちやま)緑地公園に出かけました。
万日山トンネルに入っていくとき、視界に入る扇状に並ぶ桜並木には感動します。

2025/4/4(撮影場所:https://maps.app.goo.gl/5FhC3kpMfiSrhRq76

万日山トンネルの上から見た風景。
熊本駅から来るこの道路は、この後トンネルに入り、熊本西環状道路(自動車専用道路)へとつながっています。西環状道路はまだ全線開通していませんが、今年の秋に供用開始になるそうで、そうなると熊本市北区(下硯川IC)まであっという間になるはずです。
高速道路の熊本北JCTまでつなげる熊本環状連絡道路計画も本決まりになったと先日(2025/4/5)のニュースで報じられていたので、熊本市西区内の交通事情はすこぶるよくなりそうです。

2025/4/4(撮影場所:https://maps.app.goo.gl/siefoF7MBGB8VB6R8

坂道を上ると緑地公園。ここでもたくさんの桜を観ることができます。

2025/4/4(撮影場所:https://maps.app.goo.gl/NzkEen6PdS97VWR28

緑地公園の展望所からみた熊本市内。すぐ下が熊本駅、遠くに見える山々は阿蘇です。
2025/4/4(撮影場所:https://maps.app.goo.gl/w73zLEF8NwDeqV8dA