ここも桜の時期とは様変わりしており、葉が生い茂り熊本城は緑の中に埋もれていました。
この花が咲くと思い出すのが、映画「生きる Living」です。「生きる Living」は、黒澤明監督の映画「生きる(1952年)」をカズオ・イシグロ脚本によりイギリスでリメイクされた映画です。2022制作、2023年3月31日に劇場公開されました。
末期がんを宣告された主人公が、どう生きるかという問いと向き合うという物語で、映画を観て、生きることの意味を強く考えてさせられました。名作だと思います。
劇中、癌を宣告された後、少し自暴自棄気味になった主人公がバーで故郷の民謡を歌うシーンがあります。それが「ナナカマドの木(The Rowan Tree)」というスコットランド民謡でした。次のYoutubeがそのシーンです。
福岡での仕事を終え、サクラマチから歩いて帰るとき、この交差点を渡ります。
ナナカマドの花を見る度、このシーンを思い出します。
私の人生もそろそろ終盤。ナナカマドの花は、私に、「生きる」ということをきちんと考えるようにと毎回忠告してくれているように感じます。