2025年4月10日木曜日

桜満開から葉桜へ@熊本城三の丸広場

熊本城内の三の丸広場の桜を咲き始めから毎日眺めていました。

次の写真は満開となった3月下旬(3月29日)の時のものです。
桜の花が白く輝き、まばゆいばかりでした。

 2025/3/29撮影

満開となった後、日々、同じ場所を撮りました。
 2025/4/2撮影
 2025/4/3撮影

今年は満開になった後、真冬並みに気温が下がったため花持ちがよかったようです。
気温が回復した後は春の陽気となり、桜はいっきに散り始めました。
 2025/4/6撮影
 2025/4/7撮影
 2025/4/8撮影

次の動画は2025/4/7の桜の様子を早朝日が昇り始めた頃から日が沈むまで約1時間ごとに撮影した写真を並べたものです。
太陽の方向によって桜は色々な姿を見せてくれます。
私は、三の丸広場の桜の場合、日が昇り始め、朝陽に横から照らされた朝もやの中の桜が一番好きです。
桜一日@三の丸広場 2025年4月7日  午前6時20分から午後7時10分

4月も2週目に入るとさすがに葉っぱが目立ち始め、白く輝いていたときから随分と様子が変わりました。
 2025/4/9撮影
 2025/4/10午前撮影

強い雨が降り始めました。桜はほぼ散ってしまうことでしょう。
 2025/4/10午後撮影

今年の桜は今日で見納めのようです。


竹内まりあさんの曲「人生の扉」に次の歌詞があります。

満開の桜や色づく山の紅葉を
この先いったい何度見ることになるだろう。
ひとつひとつ人生の扉を開けては感じるその重さ

私の場合、今年で66回ほど満開の桜をみてきた計算になります。若い時はまったく共感することもなかった「この先いったい何度・・・」という言葉が心に響くようになりました。

果たして、桜をこの先いったい何度みることになるのでしょう。

そんなことを考える時、よく思い出すのが、山田洋二監督の映画「学校Ⅳ」で、中学生の主人公がひとり旅しているとき宮崎で出会う自閉症の青年の詩です。次がその詩です:

浪人の詩
草原のど真ん中の一本道を
あてもなく浪人が歩いている
ほとんどの奴が馬に乗っても
浪人は歩いて草原を突っ切る
早く着くことなんか目的じゃないんだ
雲より遅くてじゅうぶんさ
この星が浪人にくれるものを見落としたくないんだ
葉っぱに残る朝露
流れる雲
小鳥の小さなつぶやきを聞きのがしたくない
だから浪人は立ち止まる
そしてまた歩きはじめる

この先何度見ることになるかわからないものをよく見ていくため、自分での足で歩き、立ち止まり、聞こえてきたこと、目にしたものを見逃さず、自身の記録として散策記に残していきたいと思います。