2024年8月12日月曜日

水遊び場の風景

水遊び場の風景① 玉名市鍋松原海岸
8月5日(平日)に熊本市を出て、玉名市の海(鍋松原海岸)にでかけました。
熊本市内から車で1時間ぐらいの距離です。
海岸はきれいに整備されており、以前は海水浴場として活用されていました。
利用者減少で、コロナ禍で開設できないことが続いたこともあり、2022年の夏から海水浴場としての開設はなくなりました。
きれいなビーチなので、夏ですから、海水浴場が開設されていなくても、海水浴を楽しんでいる人がいるだろうと想像しながら出かけたのですが、海岸は私たちだけでした。
平日だったせいもあるとは思います。
私たちだけできれいなビーチをひとり占め。プライベートビーチで遊んできた気分でした。

かつて「海」は夏そのものでした。
1970年頃のヒット曲に「今はもう秋、誰もいない海・・♪」という歌詞があります。
昭和の頃、「夏」には海には多くの人がいましたから、こうした歌詞が生まれたのでしょう。
ところがこの日、夏でも「誰もいない海」になっており、令和の海は昭和の海から変化をしてしまったようです。


ChatGPTに聞いてみました。
日本は1980年代がピークで3,790万人が海水浴場を訪れていたようですが、2020年代現在はピーク時の2割程度にまで低下しているそうです。
こんな状況であれば、あちこちの海水浴場が閉鎖されるはずです。
激減の理由をさらに聞いてみると、ChatGPTが言うには、若者のアウトドア活動離れ、レジャーの多様化が進んできているからということでした。
定番の説明をしてくれました。

玉名のビーチは、松林がよく整備されていて日陰に座るところがあり、そこに座っていると海風がたいへん涼しい。これは地域資源のひとつのように思えます。アスファルトだらけの都市部では風が吹いても体温以上の熱風が来るだけ。毎日そんな熱風を体に浴びているので、真夏の「涼しい風」は新鮮でした。
海の意味づけが変わると利用する人も増えるのかもしれません。
なお、私個人としては干潮のときの有明海はさらに地域資源として貴重に思えます。海水が陸地から遠のくので涼しい風は吹かなくなるかもしれませんが、遠い波打ち際まで歩き陸地方向を振り返ると、広大な干潟の水たまりには空と雲が映り、そしてその先に松林が浮かんでいる光景は非常にきれいで、なかなか忘れられません。


水遊び場の風景② 熊本市江津湖 
翌日(8/6)、江津湖にでかけました。
玉名のビーチとは異なり、平日にかわからず駐車場は満車。
水に足を入れるとものすごく冷たく、体温を超えている外気温と水温とのあまりの差に入れた足を上げてしまいました。
冷たい湧水で出来上がっているので誰でも当然そうなるでしょう。
そんな冷たい水にもかかわらず、江津湖は多くの親子連れで賑わっておりました。

水遊びを楽しんでいる方がほとんどですが、一部は網を手に魚やエビ捕りに挑んでいる人たちもいて(私も孫と挑戦しましたが釣果ゼロ)、江津湖には子どもたちのとても賑やかな声が飛び交っていました。
江津湖じゃぶじゃぶ池(位置):32.78156377191305, 130.74176608504888

レジャーの多様化が進んでいるのでしょうが、江津湖にいると、子どもたちとって水遊びは今も強力な夏のレジャーだと思いました。
ここ江津湖は、鍋松原海岸で感じた海水浴の閉そく感とは真逆の印象でした。
 
水遊び場の風景③ 合志市カントリーパーク
さらにその翌日(8/7)、やはり平日ですが、熊本県合志市にあるカントリーパークの水遊び広場に孫を連れて行ったところ、ここはさらに賑やかでした。
幼稚園バスも何台か駐車場でみかけました。水遊びする子どもたちの歓声があちこちで響き渡り、それはそれはもうたいへん賑やかでした。土日はきっと凄まじく混雑しているのに違いありません。

水遊び場の水深は浅く、ここだと安心して幼児も遊ばせておくことができます。
幼稚園が園児をここに連れてくる理由がよくわかります。
私の孫(3歳)を見ていると連れて行った3か所(①②③)の中でここが一番はしゃいでいて、心底楽しそうでした。


 ■ ■ ■ ■


水遊び場の機能としては①②③どれも同じだと思いますが、海は、以前に比べると、人を惹きつける力を失っているようです。
ただ、水遊びがきらいになったわけでなく、子どもたちは今も水遊びは大好き。
②と③での子どもたちを見ているとこれは間違いありません。
夏だ、水遊びだ」は子どもたちには永遠に成り立つ法則でしょう。

海水浴客が激減し、海が興味を失っていった理由は、水遊びそのものではなく、別の要因によるものに違いありません。