2025年9月8日月曜日

長崎次郎書店ショーウィンドウでの展示

8月末、猛暑の熊本市中央区の新町交差点付近を歩いていると、休業している長崎次郎書店がなんだか賑やかなのに気づきました。
華やかな色合いなので、遠くからでも目立ちます。

信号が青になり、スクランブル交差点を渡り急ぎ近づいてみると、ショーウィンドウに藤崎宮例大祭での獅子舞写真や小学生が制作した獅子が展示してありました。
展示は、長崎次郎書店を利活用する形での新町獅子保存会のみなさんによるもので、藤崎宮の例大祭に向けた活動の一環のようです。今年の例大祭は9月13日からで、新町獅子保存会による獅子は初日の午前11時に披露されるようです。
※藤崎宮がどうして「藤崎」なのか初めて知りました。元は、現在の藤崎台球場あたりにあって、新町のすぐ傍だったようです。

次の時代への継承が気がかりであることが書かれています。
継承の難しさは私自身も仕事の中で経験してきました。
古くから伝わる伝統とは継承の努力なしに存在しえないもの。特に大事なのはその時代に合わせ、変化すること恐れない形での継承していく努力が必要で、そうした努力を怠ると伝統は伝統でなくなり、消滅してしまうものでしょう。
伝統料理などはその例かと思います。その時代を生きる人々の口に合う形で変化していったものが伝統料理として残っているように思います。

華やかなショーウィンドウに気づいた数日後、地元の新聞社でこのことが取り上げてありました。

長崎次郎書店が休業してもう1年以上が経ちます(リンク)。2Fの喫茶室は今も利用されています(一番上の写真でわかるかと思います)。書店だった1Fは、最近では夏祭りの一環で怪談話の場としても利用されていました(リンク)。休業後も、その時々で色々と利用されているんですね。