2024年7月30日火曜日

長崎次郎書店が休業して1か月

熊本市中央区新町にあった長崎次郎書店は2024年6月30日で休業しました。休業前の様子を以前この散策記の中で紹介しました(まちの風景2024/5/22)。

休業日には多くのメディアが来て休業を取材されていました。最後の日の閉店の様子を私はテレビでみておりました。
休業から1週間。次の写真は2024年7月8日のときのものです。
以前であれば開店していた時間になってもシャッターは降りており、メディアはもちろん誰ももうそこにはいませんでした。
長崎次郎書店の位置 32.80012129102849, 130.69682317344487

2Fの喫茶室は営業中です。

シャッター前には張り紙がしてありました。
張り紙は、書店からの休業についのてお知らせでした。「創業 明治7年」と書かれた横にある休業のお知らせは、なんとも寂しい限りです。


本日で休業から1か月が経った2024年7月30日の長崎次郎書店前新町交差点の様子です。
交差点の人通りは少ないのは猛暑のせいでしょう。長崎次郎書店がシャッターを閉じたわけですが、レンズ越しに眺めていて、書店の休業とはほぼ無関係にまちは動いているように感じました。
もっとも影響があるようであれば、休業することなかったでしょう。
無関係にまちが動いているように感じたのは私自身がまちの書店の必要性を強く感じていなかったということなのかもしれません。
撮影日 2024年7月30日
撮影場所 32.79976955047972, 130.6969899857117

書店が営業していた頃は、ウィンドウには新刊書などが紹介されていました。今はもうそれらもなくなり、ウィンドウには車道で信号待ちしている車列が写っているだけでした。
そしてシャッターに貼ってあった休業のお知らせももうなくなっていました。

誰もこの前で立ち止まることはなくなりました。さらに時間が経てば、ここが書店だったことも知らない人が増えていくことでしょう。
シャッターに書かれた「創業明治7年 長崎次郎書店」の文字が、辛うじて、ここが書店だった教えてくれるだけになるのかもしれません。

ただゆくゆくはこのシャッターもなくなってしまうのかもしれません。
水面下でこの建物の利活用について議論されているはずです。よい形で再生されることを期待しています。